律令の制定により、それまで個々として存在していた日本固有の歌や舞、中国から輸入された"唐楽"、朝鮮の"高麗楽"、ベトナムの"林邑楽"などがまとめられたものが、 "雅楽"とされました。
現在の雅楽は主に神社や寺院などの儀式の中で演奏され、一般の人は演奏会を探して足を運ばなければ、なかなか触れる機会がありません。
元来雅楽は、平安時代の貴族の娯楽として、和歌に並び貴族の教養のひとつとして発展してきたものでした。
しかし鎌倉時代に入り、武家の勢力と、その教養である"能"が発展するのと共に、貴族の勢力と雅楽は衰退していきました。
その後、雅楽が日の目を見るのは、江戸時代が終わり、天皇制が復古した明治時代以降になります。
現在も雅楽は一般に見ることはできませんが、祭日には皇室の中でお祭りが行われ、雅楽が演奏されています。宮内庁が一般に公開した儀式としては、大喪の礼、即位の礼、皇太子の結婚式などが挙げられます。